死 生 愛
自分の周りに人生の美しいかけらが幾つも浮かんでいるのを掴もうとすること
でもそれは死が近づくと動きが速く
時間がかかり
なかなか掴みにくい
無限にあると思っていた若い頃の時間だ
死という大きな風は次第に勢いを増す
ヒラヒラと舞う幾つもの生というかけらを
必死で追いかける
死を怯えるのは
経験したことがないから
当たり前に生を受けていると勘違いし
生きることに慣れてしまっている
誕生という日程に感謝だ
生きることを見直せるから
今この瞬間、場所、身の回りの人に感謝し
この先にある白紙のページを埋めてく
そのページの中に君はたしかにいる
必死で掴もうとしている僕の生のかけら
君なしでは人生のかけらは動きが速く
なかなか掴めないんだ
でも君との時間だけは
ゆっくり、優しく
まるで鏡でも見ているかのように同じで
生や死の時間すらも忘れさせてくれる
この26ページという薄い人生のノート
残りの人生のページ
君と埋めていきながら
人生のかけらを拾い集める