fear, smiles and love
いろいろなことを考えすぎた
いろいろなことを抱えすぎた
自分の心が擦り減り
形が変わりつつあることにも気付かないほど
余裕がなかった
肌に触れる暑さよりも冷え切っていた心
愛を冬眠にかけるように塞ぎ込んでしまった
冬がノックをすると共に
気持ちに余裕が生まれ
擦り減った心に帰ってきたあなたへの愛を
気付きや再認識という砂が埋まっていく
自分勝手でごめんね
砂時計ようにゆっくりで
2人で見てきた海が気持ちを固めていく
同じ方向を向いてきた道のスポットライト
君の笑顔がゴール
未だ捨てられない思い出の切符を持ちながら
今日も君に会いたいと願う
Delay Heart
揺れる思い
簡単には冷たくならない頑なな冬と同様
心もまた衣替えできずにいる
一つ変化したことは
物理的ななにかを
目先のなにかを
私情で埋めようとは思わなくなった
どんな形であれ幸せという宝石を
ガラス越しで眺めるだけの幸福に手を合わせる
大人になったと言えるが子供のままだとも思う
理性と感性が絵の具のように混ざりながら
恐れと期待と儚さを感じ
新しい色になる
遅れるであろう桜の開花と似た気分
Miller Miller
恋をしていた
稲妻が落ちるほど好きになった
時間を共にするほど膨らみ
春夏秋冬同じ方向を向きながら歩いた
そして愛に変わっていった
激しくはないものの
まるで穏やかな海のように深く、広い気持ち
初めて終わりが見えないと感じていた
心の底から愛し愛されていた
恋をしていた
君を見つめるたび心が躍り
手を取り、温もりを感じたいし
伝えたくなった
行き交う人混みの中
時間が止まったように
2人にスポットライトが当たる
最後が来てお互いに送り出す
君が見えなくなるまで目で追いかけようとしたが
君は前を向いていたね
僕も前を向こうと歩き出す
君は振り返り僕の背中を目で追っていた
もどかしく心がざわついた
でもこれは、最後の別れじゃないって
神様が教えてくれたのかもしれない
まだ終わらせたくない2人の
わずかな抵抗なのかもしれない
本当の恋をしていた
mirror mirror 28
下を見ながら歩いていた
ぶつかることも上を見る感動も忘れて
体を心を痛めつけながら歩く
夕日が死角から照らしてくる
君も好きだと言った夕方を感じれない
前は同じ夕日を見ていたのに
1番好きな夕方を避けている
君の目を見て交わす言葉が
今では君の目を見ることしかできない
毎回変化する波の形を
君は好きと言ったね
そんな風に言い合える人は
今後現れないだろう
君と離れた日の帰り道
香ってくる金木犀の匂い
花屋を通るたび
白い薔薇を目で追いかける
君に渡し続けて以来
花を買っていない
いつもの海に行く前に
一本買って行こうか
Miller Millerな2人の最後
mirror mirror 27
波の音に耳を傾けてみる
情報量が価値の指標と錯覚する時代
過去に想像できなかったら未来がここにあり
ここにあるものが未来を越えることは必然
人は自身が追いつかないほどの情報量を抱え
それを整理するためにシンプルなものを求める
目は心の窓であり価値観や人格形成の源
他者や環境から得たメリットデメリットを
マインドフルネスによって仕分けする
海は自分にとって五感を研ぎ澄ます師匠であり
過去から得たここにあるものを未来に繋げる架け橋
自分を見直し、正直になれる空間でもある
正直なほど富める遺産はない
海や人に感謝しながら
one love two peaceの心で
なにもないことを楽しむ
mirror mirror 26
凍てつく向かい風に逆らいながら
心も身体も温まる追い風に期待を寄せ
君と2回目の記念日を迎える
愛し続けるのに時の数は関係ないが
君と歩く砂浜と見る星の数は
愛を確かめるのにうってつけだ
1度目2度目以上に
愛を伝え、これからも君の笑顔を
たくさんみたい
良いことは互いに見つめ合い
悪いことは同じ方向を向いて手を取り合う
僕と君はペアを超えバディだ
目には見えない繋がりがある
君をなぜ愛しているのか考えたことがある
しかし考えても考えても何のためにとかどんなふうになんて理由なしに愛している
思いが先行する
自愛に似た感覚だ
つまり美しいからとか
聡明だからという理由ではなく
君が君らしくいるからこそ
僕は魅力を感じるし、これからも愛し続けたい
mirror mirror25
君の名前は至る所に存在する
風景、町の名前、人の心
その数が多ければ多いほど
君を思い浮かべる数も多くなる
まるで暖かいsunriseを浴びながら
マリンノートの香水を纏う女神のよう
君の笑顔も、後ろ姿も目が離せない
僕の心が美しい香りを捕まえたがっている
どんな時も
その香りを感じていたい
この先ずっと1番近くで感じ続けたい