四季のうちのニつを過ぎ
訪れる三つ目の季節
吸う息の冷たさが
吐く息の暖かさを生む
手を握る瞬間の冷たさが
時間が経つと暖かさを生む
相手を思う気持ちが
季節と反比例するように
暖かく育まれ、愛情を生む
冬を迎えると同時に
俺の時間が増える
あなたを包む時間が増える
来年もススキをまた見ようと笑い合いながら
冬が過ぎる
芽を出す菜の花と同時に
あなたの時間が増えていく
過去と現在、未来のあなたにキスをして
長い夜の中布団にくるまり
春が来るのを待つばかり