2022-10-03 mirror mirror 22 蝉の合唱から二月 鈴虫の演奏も終わりを告げそうだ 蚊の一生に短さを感じながら 己の一生の長さを噛み締める 早朝の鰯雲を見つめながら君と過ごしてきた時間(とき)に酔いしれる 夏の忘れ物と一緒に秋日和が今日を包む 君と行った紅葉、ススキの香りが鼻をなぞる 昼間にかいた汗の流れをかき消す秋風 少し早くなった夜のお迎えに冬の備え また君との寒気に感極まるmemory